生まれては消えていく。

十月十五日。曇。

大事な物語を二つ読み終える。

私の中で解釈されたような詩が一つ出てきた。

不思議なことである。

それまでは空虚な頭だったはずが

一行が出てきたら

するすると言葉の続きが出てくる。

まるで連れて行ってくれるかのように。

影響を受けるというのは

その人の血筋が一つ自分に組み込まれる

ということなのかもしれない。

色々な事を考えていても

最近私の中にある空間はとても静かだ。

答えを探そうとしていたけれど

重要なのは問いにあるようだ。