快楽は苦しみの先にある

1日中作曲に集中して

ここに行きたいと思えば思うほど

そこには辿り着けなかったりする。

神のいたずらか?とロマンチックに考えることはできるが

そうではなく自分の引き出しの少なさによるため。

ロマンスに身を委ねて気持ち良いところと

そこに身を委ねてはいけないところが

私の中でははっきりしている。

今日のような作曲はロマンスとは縁を切る必要がある。

自分の慣れきった戦場を断ち切って

別の場所へ赴くようなことは

ロマンスではない。

自分の怠惰の外へ足を向けるだけのこと。

歌も何十年と作っていれば何も考えずかけるところもある。

けれどそこでは満足がいかない。

そこではない場所へいきたい、そこを実感したいと願い

実行していくこと。

傲慢かもしれないけれどそう願うことが

苦痛と共にすることとわかっていてもなお

それと寝たいと思うことは

ものづくりをするもののどうしようもなさだろう。

苦しいけれどそこから離れられない。

なぜなら息苦しさの先に呼吸ができることが

ただの呼吸よりも気持ちが良いことを

知ってしまっているという

結局はロマンスに帰結するという

私はどうしようもない人間の一種だからである。