眠る夜が心を乱すから

水の表面を撫でるように

光がそれぞれ踊る

遠くまで続く鉄塔と

行き止まりのない道路を走ると

君の姿がいつか眼前に現れた気になり

胸にふと寂しさが襲来する

それは眠る前と

それは起きた後と

それは意識のある時に同じく

思い出すことだけが

この心を癒してくれる

それはとっておきのことでなくていい

それは派手なことでなくていい

それは

つまり君の姿が恋しい