横顔がかわいい人と正面がかわいい人。
めるは間違いなく横顔派である。
何年か前、飲み屋で私は友人と時事問題の話しをしている時、私は友人からこう言われた。
「敵だと思っているうちはそいつには勝てないよ」と。
その時はしかし感情はどうしようもないものだと思っていたが、今になってそうだろうなと思った。
そう思っているうちは、自分が下にい続けるのかもしれない。
最近息を抜いた瞬間、少し昔のことを思い出している自分がいる。
それは複雑な迷路のようなもので、
この道はあんなに晴れていたのに、角を曲がったら暴風雨だった。というようなことがよくあった。
そういう道を歩くのはひどく体力を使うもので、目指すゴールとは違う場所にいる事が多かった。
その迷路から抜け出した、ドラクエでいうところのリレミト。
友人はそんな現在の私を「逃げたんだ」と言い、私はそれに反論したが、
私のそれはどうも言い訳めいたような内容であった。
そして飲み屋で言われた言葉を思い出した。
捕われているうちは、解放されることはない。ということ。
そこから目を背けているうちは、いつまでもそこに気を取られている事になる。
そこまではわかったが、問題はその先だ。
問題が或る限りは、解決をしなくてはならないと脳みそがある限り思ってしまう。
それではどう解決をしよう。
過去を現在に引っぱりだしてきて、解決などできるのか。過去は戻らない。
それとも現在の自分のなかで解決するものなのか。
そう頭の中で考え続けているけれど、恐らく答えはとてもくだらない、
なんの価値もない、しょうもない事なのだろうと薄々気づいている。
大概悩みというものは、自分の中で大げさにさせてしまって、対象はそこまででもない。
だけどそのパンドラの箱をあけるのが怯えているのか、億劫なのかはわからない。
わからないけど今は、開けずにいる。
想像の中ではホラーのような話しだ。
逃げる限り、追いかけてくるのだ。
だけど、本当は誰も何も追いかけてきていない。
とても平和な世界。
それなのに、追いかけられているという妄想にとらわれ続け、
自分で自分を追い立てて逃げ続けている。
世にも奇妙な物語のような話し。
よくわからない内容の日記であるが、
このように自分に捕われている人間は多い。