いつか迎えが

私は座った状態でうなだれていた。

目は開きっぱなしだったが体がひとつも動かない。

「あぁ、もう終わったんだ」そう感じていた。

このまま死ぬ。

自分の体から心が抜けて遠ざかっていくのを感じる。

自分の体を頭上から見下ろしていた。

すると私の体を強引に抱き起こす人がいた。

強い力で私を立たせると、

「あとは俺が連れていくから」

一言だけ彼はそう言った。

意識が朦朧としながら

私は彼の腰に手をまわしてひきずられるように歩いた。

「この人、こんなに細かったんだ」

歩きながらそう思ったのが妙に頭に残った。

彼が大きな扉をあけてふたりで外へでると、

沢山の矢が放たれて私の体に刺さった。

そこから血が吹き出したあと、私は叫んで死んだ。

 

そんな夢をみた。こわっ。なにそれ。どういう意味。

でも起きた時にすごく心地が良かった。

半ば強引に抱き起こされた時の「迎えにきてくれた」という安堵感と、

腰に手をまわしたときに感じた自分以外の人間の体温。

だから死んだけどハッピーエンドだった。

もう一度夢の中に戻りたくなるくらい。

 

それにしても自分でも怖くなるくらい見る夢が不思議だ。

この間なんて夜空からゆっくーりタンスが落ちてくる夢をみた。

謎だ。

居場所なんて無くて良い

 

魂があると下手くそでも震える

綺麗に着飾らないことが美しい

音程なんてあってないようなものだ

四分音符を四分音符以上にしても構わない

決まり事なんて想いを前に意味がなくなる

味方なんていつもひとりもいない

居場所なんて無くて良い

それでもいいそれでも行くぜ

悔しさを泣きながら叫ぶような音楽

煙たい顔をして通りすがる街の人々

私はずっと聴いていたい

怒鳴り声みたいな音楽 心地良いよ

その心に耳をぴったりとくっつけて

抱えてきた悔しさに触れて共に泣きたい

街を睨みつけるように歩いて

肩がぶつかっただけですぐに喧嘩して

納得いかないことばかりで

冷たい視線に囲まれて

寂しかっただけ むかついただけ

悔しかっただけ 悲しかっただけ

わかってもらいたかっただけ

その一語一句聞き逃さない

いろんな人がその生き方否定しても

私は肯定する