数あるシナリオの中から
あの道を選んだのは
僕自身も驚いたけど
それまでこれが自分だ
と思っていた自分が
表層的な部分でしかないことに
薄々気付きだしていたから
今思い返してもそれが一番納得がいく
そこから僕は水中深く潜り込んだ
表層的な自分を納得させるための
正解らしい言葉ではなく
面白くないものに中指を立てるために
蓋を開けた底にいる臆病な自分に
さぁ、お前が自由に遊ぶ出番だと
スポットライトを当てるために
筆を手にする
ここから僕の描く物語は
未来へ繋ぐためのバトンでもあり
僕自身の過去へのけじめでもある
そして僕より少しだけ年下の
僕の大切な人に対する誓いでもある