五月十四日。曇り雨
物を味わう、というのはどういうことかというと
その器や素材の先にある作った人のことや
歴史などの成り立ちを想像したり
実際に触ってみたり舌で感じたりすることなのではないかと
思っている今日この頃です。
今日はさして述べるほどの内容でもないので
昨日のことを。
打ち合わせで銀座へ行ったので
行ってみたかったお茶やさんへ。
「野の花 司」というお店。
http://www.nonohana-tsukasa.com
1階はお花屋さん。
けれどよくある街のお花屋さんとは少し違って
葉が多い印象。
「これがみんな好きなんでしょう?」というような
色味が多くて華やかではないところが品を感じてとても良かった。
2階まで木の階段をのぼって行くと
おひとりさまのお客さんが少し。
これもまた品のある女性の店員さんがふたり。
広い机に座るとメニューと共に野草茶が出される。
野草のお茶。美味しかった。
最中と抹茶を頼む。
木の小さなトレー(トレーより厚みがある)に
最中を置くようの紙を折ったり
お花を準備したりしているのを見ていた。
銀座「空也」というお店の最中だそうで
予約しないと買えないと言われるくらい人気だそうです。
目の前にあるお花を楽しみつつの
器の手触りや口にした厚みなどを感じつつの
甘みのない抹茶の緑の味に
最中の優しい甘み。ぐぅ、最高。
他のお客さんの注文したものを見ていると
私と同じものを注文したお客さんでも
ひとつひとつ器やお花やトレーが変えられていて
これはお客さんの雰囲気によって変えているのか
とっても気になった。
でもその器やお花が同じものを出さない感じも
次に行った時の楽しみになって素敵。
恋人や友達と行くのも良いけれど
ひとりストイックにじっくり味わうのもオススメです。