ドキュメメント2020のday2を見た。
奨学金、兄弟のために風俗で働く方
コロナ禍の中で差別にあう看護師の方
切り捨てられる非正規雇用者のために戦う方
森友学園の文書改ざん問題で死に追いやられた赤木さん
明日生きるお金もない方の元に駆けつけ橋を繋ぐ方
「日本は平和で豊かだ」という事が
このドキュメントを見ていていかにそれが上っ面だけなのかを感じる。
その上蓋を剥がして中を見ると
生きるということだけでこんなにも困難を抱える方々が沢山いて
その事に対して声をあげる方々も沢山存在している。
「おかしいことにおかしいと言うのがこの社会では変な人になる」
という言葉が印象的だった。
「波風を立てないように生きる方が利口だ」と思う人もいるだろうし
おかしくても黙って利口に生きたほうがいい、
いや、むしろそうじゃないと生きられないのがこの社会で。
おかしいことがまかり通るのがこの社会。
そういう社会の仕組みを作っている人、それで得している人が存在している。
それに対して声をあげたものが白い目を向けられたり追い出される社会。
よく自称愛国者の人が「日本のことを悪くいうな」といったりするけど
私は国を愛しているからこそ
今の社会で生きづらくさせているものがあれば
自分たちの手で修正させていくことが
国へ自分ができる愛ある行動なのではないかと思う。
あったものをないことにして
この国は良い国だと思いこんで問題に見向きもしないなんて
なんの愛国でもないと思う。
海外から日本に来ている人も
子供も大人も、女性も男性も、そのどちらにも属さない方も、
全ての日本にいる人が平和で幸せに暮らせるように。
そう思ったときに
Z世代と呼ばれている若い世代は本当に希望に感じる。
彼ら彼女らの社会正義に対する誠実な気持ちに。
私自身が音楽や自分の体を通して社会のために何かアクションができないか
去年くらいから考える時間が増えているのだけれど
大体私より年代が上の人の中には
あんまり社会問題や環境問題にたいする意識があまりないのかな、と
感じることがある。
「よくわからないから」とか「自分は関係ないから」とか。
そういう声を聞いてどこか寂しい気持ちを持っていた。
けれど私よりも若い世代の方の中に
「おかしいことはおかしいといわないとだめだ、行動しないとだめだ」
という純粋で熱い気持ちを持つ方の多さ、そして活動を見ていると
信念を持って生きるということを改めて自分の胸にも持ち直す。
日本の中に色々な問題が存在しているのは事実だけど
でもそれってのは他国も結局同じことで
日本だけが悪い良いとかではないので
この国に生きているうえで起きている問題に関しては
みんなで関心をもって良くしていけるようにアクションしよう、という
それだけのことなんだと思う。
どこの国にも問題はあるし、
どこの国にも良いことをする人もいれば悪いことをする人もいて
悪いことをする人の中には初めは被害者だった人がいたり
環境がそうさせているという事実もなかにはあったりするわけで
そもそも悪いことをせざるを得ない人をなくすために
どうしていくのがいいのだろう、とか
どんな問題があるのだろう、とか
具体的なアクションはできなかったとしても
想像したり自分なりに考え続けることが大切なんだと改めて感じた。
私にできるアクションはなんだろう。
そのことをここ最近ずっと考えている。
それは私ひとりだけで起こすこととかではなくて
他の人の手や口や心が必要なことでもあると思う。
ひとりでできることは少なくても
問題を共有し前進する人が共になっていけば
できないと思っていたこともできるかもしれない。
シンゴジラの胸を打つところはそこなんだよな〜と思いながら。