列車にて

私は車が好きだ。

先日こぺちゃんの調子が悪いと書いたがそれは嘘であった。

どうやらわざと調子が悪いと言って金をとろうとしていたようだった。

ぶちのめしに行こうと思ったが、その後電車に乗る生活が少し続き

その疲労がすごくて怒鳴りにいく力がなくなった。。

「もう、問題ないならそれでいいや…」という感じで終結した。

人について少し神経質な部分があったり、

そうかと思えば人よりもおおらかなところがあったり、

なかなか自分でもつかみ所のない自分の性格で

そんな性格と常に一緒にいると疲れることもあり

電車に乗っているとその事が結構負担になるのだなと勉強になった。

 

電車に乗った時に、コンタクトレンズをつけている若者がいて

「こんなタイミングでコンタクトを装着するとは器用な人だな」と思っていたのだけれど

その後につけおわって空になったコンタクトケースに入っている液体を

床にばらまいて捨てたのをみてなんだこの人もどきはと何とも言えない気分になった。

君は自分の部屋でもその液体を床にばらまいて捨てるのかね。

けれどこんな私だが、化粧をしている女性についてはなんとも思わないのだ。

これからデートなのかな、好きなことが待っているのかな。などと思うくらいである。

電話をしている人を見るにあたっては、周りの人のピリピリしたムードを感じて

「君は今気づいていないだろうが名前も知らない何人もの人間を敵にまわしているんだ、大変だなあ!」

と思っているくらいである。

バギーも何も思わないし、人が苛々するところで私はあまり苛々しないのは問題かもしれないけれど、

私にとってはあまり怒りスイッチにはならないのである。

 

ひとつの空間のなかで、いろんな人間が存在しているのだな。

それくらいにしか思わないけれど、その事がずいぶんとストレスになった。

なのでここ数日は本当によく眠れた。

これくらいのストレスと疲れがあったほうがいいのかもしれない。

と思いながらも久しぶりに乗る車は本当に愛おしく快適なものであった。

自分の好きな音楽や落語や対談を聞きながら、風景を見ながら、

適度な人とのコミュニケーションがありながら、

自分だけの空間を楽しむ車が好きだ。

けれど私はこの先電車も意識して乗ろうと思った。

こぺちゃん壊れたら嫌だし、適度なストレスは良いものだ。