絵を描いていて
自分のやり方というか形というか
何かしっくりくるものが見えてきた。
これがその最初の作品。
キャッチーかと言われると、そうではないかもしれない。
けれど私の中ですーっと心に入ってくるような
いや、絵にすーっと心が入っていくような感覚がした。
道具を使うのをやめにしたんです。
指で描こうと思って。
最初は手袋をはめて、描いて見た。
そうすると筆では表現できなかった動きがだせた。
今日描いた作品。
これも指を使って。
綺麗でフラットな作品を見ているのが好きなんだけど
私がそれをやるとなんだか心が落ち着かなくて
うーん見る分には好きなんだけどこれじゃないかも感
が心のどこかにあった。
悪くはないんだけど これだ! って感じじゃないかんじ。
数日前にシギの音楽で表現していきたいこと
どんどん鮮明になってきてから
この「海」から始まった絵の別プロジェクト
そのコンセプトも決まった。
シギに寄り添いながら でも
シギよりももっと広くて大きなものが表現される場所になると思う。
人間であることの意味
そういう逃れられないものを
シギはもうまっすぐ見つめることにした。
内的葛藤を超えて社会の中で苦しみも愛も見つめる。
この絵のやつは(まだ名前を決めていない)
人間であることの意味を超えた場所に設定したい。
意味を超えたい。
人は現実を生きていかなければならない。
現実を生きていくための薬と
現実から遠く遠くもっと意識を解放できるための薬
ふたつの作用を人に届けたい。
そんなことを思っている。
これが私が生きてきた そして生きている 生きていく
意味なのかもしれない。
触れられないけれど 確実に感触があった。
このために命を使っていこう。