表現者の抱える爆弾

表現者はどこかしら悪性のものを持っていると

尊敬している人のインタビューに書いてあった。

それが思想なのか性癖なのかは人それぞれだけど

私にもそれがあるのでとても共感した。

自分の中に持っている

人から笑顔で迎えられない爆弾のようなものと

どう折り合うか、またはそれをどう爆発させるか。

その悪性の欲望が解消された時の自分も見てみたいし

それができないからこそ音楽に昇華されていると

自分をなだめることもできる。

心の内を数少ない人に打ち明けたものの理解されないと

孤独な気持ちになる。

けれど教科書から思い切りはみ出たものならば

理解される事は稀なことである。

同じ爆弾を持つ人間には

この人生で一度出会うかどうかくらいの確率ではないだろうか。

その一度を乞うようなことはしない。

自分が歪んでいることを感じると同時に

自分を殺していないということも感じる。