九月二十六日。雨。
燻っていたことや抑圧してきたことが
声をあげている。
私は白い部屋でギターを持つ。
なんて静かなんだろう。
自分の乗り物に乗りこみ
ドアを閉めこんだ後の静けさのよう。
依頼は切なくて静けさのある音。
今日の夜に流れていそうな曲かな。
目を閉じて意識をひとつにさせていく。
意識の奥の方で耳鳴りのように
あの人の叫び声と大きな音が聴こえてくるよ。
なんて綺麗なんだろうね。
出来事に感情はなく
それぞれの人がするそれぞれの解釈があるだけ。
私はそれを知りながら
自分の箱の中にいる。
君ならなんていうだろう。
今なら聞きたいことが沢山あるけれど
あるけれど。
君の名前を押そうとしてやめた。