シギの活動にプラスしてシ組での活動も大幅にパワーアップするのは
自分で提案をして、それを具体的に形にして示す必要性を感じたから。
自分で動かないとだめだな、と思った理由の一つに
「自分の頭で考えないで出来た実績は実感が少ない」というのがあります。
所属ではなくフリーという立場になった時もまだ私は
「CDは出しとくもの」
「ライブはやっとくもの」みたいな定型文通りのやり方で
自分の頭で考えた行動というのは到底できていませんでした。
恥ずかしい話なのですが
結構漠然と「この先に良い出会いがあって広がっていけばいいなー」
くらい、いい加減に考えていました。
その時はそれでも必死だったのですが。
自分だからこそやる必要があるものは何か
それを今(2019の時代に)やる必要、意味があるのか
それをしてどう繋げていくのか
こういうものを底の底から考えたり、サーチした末にでた結論こそ
自分の頭で考えた行動といえるかな、と自分に思いました。
今の時代は、少数精鋭でもひとりでも活動を広げていける。
音楽の活動の場はもはや日本だけではない。
日本にいても世界中の人に聴いてもらえるし、
ライブも海外に軸を移す日本人も増えてきている。
トレンドや自分の特徴を加味した上で、
自分の頭で考えて出した提案を挑戦しやすい、発信しやすいのが今の時代。
わざわざ私が「大きな事務所に所属しない」という言葉を先日書いたけれど
それは所属しているのはだめだといいたい訳ではもちろんなくて
私という立場がやることは、昔やった事のある行動に戻ることではなくて
一回もやったことのない方にチャレンジすべきだな、と思ったから。
もう一つ現実的な話をすると、
事務所は動く人間が多い分お金もかかる。
「この人と一緒にやっていきたい」と心から思えるパートナーが
事務所の社長だったりするな、一緒にやった方がいいけれど
上にも書いたように「事務所に入れたら仕事も入るし普通はそうする」と
思ってるくらいの気持ちだったら、考え直した方がいい。
今の時代のタイアップもそこまで恵まれたものではない。
第一テレビを見ない人が増えている。
バラエティ番組の騒がしい中に流れるエンディングの音楽もCMの音楽も
それをきっかけにして「このアーティストは誰だろう!CD買おう」と
あなたは実際思ったことがあるだろうか。私はほぼない。
メジャー=タイアップ=売れるの構造はあまり力を持っていない。
アーティストサイドが自分の音楽の見せ方を熟知していて
レコード会社がそこに需要を感じ
互いに同じ立場で売り出すことに前向きに協力的になれるなら
私もそういう所と出会えるのなら
その方が可能性は広がるだろうと思うけれど
それも長尺の契約ではなく
互いにリスクを負わない1枚ずつの契約がいいと思う。
もし作詞作曲をせず歌を歌ってるだけの状態で契約していたら
実演家印税というものが入ってくるものの
売れない間の取り分はたったの1%だ。
給料も今はほとんどもらえないという。
それで、あまり人が耳を傾けないタイアップに選ばれ
もちろんそれはそこまで枚数がはけることなく
取り分もスズメの涙で
それ以上に契約に縛られ自由な活動ができない。
そうなった時にその人は会社のせいにするかもしれないけれど
その選択を選んだのは自分自身。
会社側は、所属しているアーティストに自分の与えられた仕事をやっているだけだ。
そのアーティストが契約を切られようが、新しくアーティストが入ろうが
基本的には自分のする仕事をやるだけし、
契約をしている間は責任感もあるかもしれないが
本来アーティスト活動に対する責任は仕事の中に入っていない。
だから「普通はそうするから」という気持ちで生きていってほしくない。
他の人のいう「普通はこうだよね」という方に流されてほしくない。
きっとその先にうまくいかなかった時に
きちんと自分ごとに考えなかったことを後悔するだろうし
うまくいったとしても、どこか満たされない気持ちが生まれると思う。
もしあなたが音楽活動をしている人で
不安から周りに「どうしたらいいですか」と安易に質問しているとしたら
周りはその答えを知らない。
聞かれたから良い気持ちになって答える人や
親切な気持ちで答えてくれる人はいるかもしれないけど
それはその人たちの考えなのであって
あなたが頭の中で出した事ではない。
答えはあなたが知っている。
その答えをあなたは眠らせていて、自分には答えを言う価値がない
そんな実績もないし、周りからも色々言われて自信もない。。
と思って周りに委ねているかもしれないけれど。
世間の普通というのは無責任なものだから。
世間の普通に合わせて苦しんだところで、
周りは「でも結局選んだのあなたじゃん」と冷たく言い放って終わるだけだ。
自分の音楽としての役割を考えたり
それをどこにフィットさせていくか、どう新しい活動をしていくか
自分の音楽はこの時代の誰のために捧げたいのか
音楽と音楽以外の何と絡んでいくと面白いか
を考えた方が可能性は広がる。
あなたが一つの船だとするのなら
どんなに立派な船だとしてもリーダーがおどおどしていては
旅をするのに心もとない。
あなたの船は、あなたがリーダーであり
あなたの指示を待っている。他の人はあなたの船のリーダーではない。
何かを調べたり、いろんな人の生き方や考え方を参考にしたりしても
最終的に判断をして、その船を動かすのはあなただ。