後悔とはなんだろう。
失敗した、間違えたっと思う行動をしたことが主だろうか。
後悔の影響は
・自信が削がれる
・自分が嫌いになる
・嫌な出来事が反芻されてネガティブになる
などがあるだろう。
その影響を受けていると
「自分のあり方に自信がなくなる→自己決定ができなくなる→
後ろ向きになる→動けない→ずっと現状の自分でいることになる」
などだろうか。苦しい状況である。
後悔をしてそれに苦しめられている人に伝えたい。
後悔はむしろ使って、人生をよくできる。
後悔はむしろない人の方がやばい。
なぜ使えるかというと
後悔したという「事実」や「体験」があって
その事実から学び、その先の人生で応用できるから。
ここでは私がした後悔との向き合い方、使い方を書きたい。
後悔のひとつをあげると。
「会社に所属していた時に思った動きが全然できなかったこと」
不安や自信のなさがあって動きが硬く小さくなり、結果が出せなかった。
せっかくの機会を使えるものを使えなかった悔しさ
自分の役割を果たせなかったことへの恥ずかしさ→後悔
この後悔を目の前のテーブルに置いて
私が感じたことの話をしよう。
・いきなり人が沢山増えたからわからなくなっても仕方がない(自分へのフォロー)
・大事なのは自分が何をしたいかで、世間の答えに合わせることではない(自分の性格を振り返って再度自分の傾向を知る)
・そもそも音楽が伸び悩むというのは、
会社側にも結果や答えが出せていないということ。
・結果が出ずに身動きも狭まる場所、
会社が大きいほどに変化が難しい所にいるより
会社に属している人がすぐに変化できない事を
むしろ自分が自由な状況下で
どんどんやっていった方が面白いのではないか。(現状の世界の認識と自分の立場からできる行動)
などが出てきた。
そしてどんなに主張したって、変化を求めたって結局会社は経営者のもの。
そこに属するという事は、その事実を避けて通れない=今の時代では恐ろしい。
大きい企業が安心という時代
企業に守られる時代は終わった。むしろこの先はリスクになる気さえする。
ーそれなら私はどんな内容が理想だろう(仕事のあり方)
少数精鋭でものづくりの密度を濃くする。
利益も還元しあい、お金がない時はアイディアや技術を提供しあって助けあう。
誰も無駄な時間や犠牲を出さないあり方。
ーそれなら私はどんな内容が理想だろう(音楽の内容)
1.
会社から担当をつけられると、その人が普通のサラリーマン的思考な場合がほとんど。
私の音楽性は普通や常識の外にいる人の声を表現したり
背中を押したり戦うものとして存在したい。時代はそれを必要としている。
本当の事を言おうとすれば、内容も過激なものは避けられない。
その時に常識的な物差しや無難さをもってこられるのは邪魔になる。
作品のエネルギーが中途半端になる。
2.
現代は音楽があふれかえり、好みの音楽をAIが探し提供してくれる時代。
それをポジティブに受け取れば、ピンポイントで必要としている人に届く音楽を
誠実に作ることがそれを必要としている人に確実に届き、広がるチャンス。
逆に言えば万人の人に受ける音楽、賛否両論のない音楽というのは
存在価値があまりなくなる。
結果
後悔した出来事から
「当時の環境を今の自分が俯瞰してみる」
「自分の元々の性格の特徴を再度考える」ことができ
さらに世界的な音楽の状況や情報の流れについて鑑みて
そこから自分の行くべき方向性を示すことができた。
・私は性格的に一般論の範囲内で決められた流れに従うやり方が向かない。
・私はもっと挑戦、新しいことをすることにわくわくを感じる。
→だからあの時の迷走はある意味自分の中で正常な反応だったのだ、と理解。
・時代はさらに速度が増すから、動きの取りやすい少数精鋭で行動。
・大きな会社と組む場合も、お互いのリスクにならないように単発のプロジェクトのみ手を取り合う。
→時代感+自分の性格の特徴から、この先の動き方を決める。
こうして、自分に起こった後悔の内容から
自分の性格の特徴を実際に文字にあげて明確にさせていくと
問題は思った以上にシンプルで解決しやすかったりする。
頭の中で悶々と嫌だったことを広げていると
それは霧のように掴めない状況なので解決しづらい。
何が嫌か好きかを意識して生きていない、言語化していない人は
「なんだかわからないけど人生がつまらない」「モヤモヤする」
「いつも楽しくない」という傾向に陥りやすくなる。
自分の人生を動かすリーダーはあなたなのだから
自分について集中して生きることはナルシズムにはならない。
自分の意思で生きるためには当然のことだ。
もっともっと自分に興味を持とう。
いちいち自分の気持ちを観察する、傾向を知ろうとするだけでも
自分にあった生き方が見えやすくなってくるように思う。
大事なのは後悔を霧のようにただ蔓延させるのではなく
淡々と冷静な目で過去と今を見つめ、言語化してみること。
過去の自分を責めず、かわいい後輩をみるような眼差しで。
何度も失敗を重ねて、その度に改良をしていく。
人生が続く限り、何度でもやり直せる。
後悔を改良のための材料として、
自分の人生を幸せにするために使ってほしい。