君の人生を君自身が証明していく

生まれてから色々なものを摂取した

それは歓迎されることから

歓迎したくないものまで

色々なルールや常識や

他人の物語や気持ちを

取り入れたり背負ったりしてきた

そこから次は削いでいく

ゆりかごから墓場まで

人が老いていくのは子供に帰ることに似ている

自然と生まれる前に戻るのなら

大人の段階から子供に帰りたい

生きていくうえで自分には必要のないものを

削ぎ落としていって

本来の自分に自分を返したい

遊ぶように生きたい

私は自分が何に基準を置いて生きているか

言葉でわかるようになった

私の全ては面白いかつまらないか

それが大きな基準だった

20歳前後から30歳前後まで

自分がつまらないと思うことを

どれだけして時間を潰してきただろう

自分の気持ちに背を向けているようなものだ

これから先は面白い事を選ぼうと心に決めた

私の音楽も

人間のブルースや業が面白いから表現していた事だ

そう考えていくと

だんだん自分の人生を人生として

見れなくなってくる

人生を人生として真に受けるとき

人は失敗や不安を恐れるようになる

人生は劇だ

ひとりにひとつ与えられた劇だ

悲劇こそ喜劇ならば

恐れはなくなる

全部がこの劇のネタになる

この劇はなかなか面白かった

死に際にそう思いたい

そう考えると

音楽に力まなくなってきた

音楽で出来ることがまだまだある

少しずつ自分でデザイン出来るようになってきた

子供の感性の自分と

今の自分の感覚が合わさることで

可能性はもっと開かれていく

人生を使って楽しんでいる感覚がする

本当の自分とは

立派でもすごくもない

そうなる必要もない

ただ自分の心が喜ぶ事をして楽しむ

自分の心の呼吸を取り戻す

本当は君のための人生だ

君が主役の舞台だ

舞台の隅で小さく怯える演技もいいが

怯えることに飽きたなら

好きに暴れるのがいい

君の人生を君自身が証明していく