心を寄り添って

嫌な夢を見て明け方目を覚ました。

内容は、待ち合わせをしたのに、

どこへいっても人混みで全然出会えなかった夢だ。

 

目覚めて少しぼーっとしてから、

その待ち合わせをしていた人に、

全然出会えなかった夢を見て悲しかったと連絡をして(迷惑)

また眠りについた。

 

その夢は小さい頃の出来事の香りがした。

 

小さい頃に記憶に残った出来事の大きさは

自分が想像するよりももっと大きい。

 

幼稚園に行ってたある日、

親のお迎えが遅くなって

私が最後のひとりになったことがあった。

先生とトイレ掃除をしようとしたところでお迎えがきた。

 

多分あの時私は泣かなかったけど、

物凄い絶望感に襲われた。

もうこのままお迎えがこないんだ。

今どこにいるんだろう。

もう来ないのかな。

と、真剣に感じていた。

 

子供の頃に迷子になったら

この世の終わりを感じる現象に近い。

 

大人になってもふとした時に

その時の気持ちが出てくる時がある。

 

友達と渋谷で飲む待ち合わせをしていた時、

人混みのなか、

誰も知り合いがいない事に不安な気持ちがわいてきた。

私の事を知ってる人も、

私が知ってる人もいなくて、

みんなの目線がどこか別の場所にあって

まるで自分の存在が透明に感じた。

 

少したつと、

私を見つけた友達が笑顔で近づいてくる。

まるであの幼稚園の日のお迎えがきた時のように

安堵感に包まれた。

その後は何事もなく近くの居酒屋で、

お酒をのみながら互いの話をした。

 

大人になっても遠い昔の自分がやってくる時がある。

 

今日の夢で少しその気分に思いを馳せた。

自分だけが孤立していると感じることは、

とても辛いことなのだと思う。

 

今日、お味噌汁を作ろうと思って、

大根とエシャレットの葉っぱをいれて準備したが、

お味噌がなくなったのを忘れてたことも、

とても辛いことだった。

 

くそう…

これじゃただの汁じゃないか!